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高山の峰を歩き続け、下り始めると密林の海があった。
馬ももう疲労が蓄積している。
今夜は森の中で野宿にしよう、と眼帯の彼が言い、全員がそれに従った。

木の開いた空間を選び、太い樹に馬を繋ぎ火を起こした。
この手の作業にもいい加減慣れた。
部下の疲弊に伴い自然と主格の男も日常の作業を手伝うようになっている。
どこに行っても一番重要なのは飲み水の確保だ。
一団から二人が離れ、川なり泉なり、を探しに出かけた。
恐ろしく美しい夕焼けが去り、あたりが闇に包まれると、ようやく多少の涼気が訪れ一行に癒やしを与えるのだった。

「夏候将軍。お疲れではございませんか。」

どちらかと言えばそう訪ねた男の方が疲労の色が濃い。
いや、と低い声が返す。

「それよりも馬が問題だな。暑さの上餌が慣れぬものばかりだ。」

まだ多少は騙し騙し進めそうだが目的地までどのくらいかかるかわからぬ状態では、心許ないとしか言えない。
全員、国には帰れないかもしれないという覚悟の上で旅立った面々ではあるが、旅は予想以上に辛いものになった。
目を閉じれば失った部下達の最後に見た顔がまぶたの裏にうつる。
あと、どれだけ失えば。














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